自然エネルギー市民の会

市民が拓く自然エネルギーの未来

アセスメント部会

市民の不安・心配事に応じてこそ環境配慮型事業

 各地で風力発電施設の建設が進められていますが、風車による景観や、鳥類をはじめとする生態系への悪影響、騒音問題などが懸念される場合があります。また、事業主体による周辺住民への事前の情報提供や協議の機会が不十分なことなどにより、周辺住民による反発を招くことがあります。

 環境アセスメントの本来の狙いは、事業主体や周辺住民、市民団体などのコミュニケーションを通じて、人々の不安・心配事に応え、事業における環境配慮をより優れたものにしていくことにあります。これが不十分では、風力発電の導入を妨げ、設置により地域の環境を損ねてしまうという本末転倒の事態になりかねません。

地域のために」は「地域を知る市民参加」が第一歩

 環境アセスメントに積極的に市民が参加することの意義は、まず、地域の環境をよく理解する市民からの情報により、事業の環境配慮を改善する可能性が挙げられます。次ぎに、地域住民の間で、事業や地域の環境やその恵みに対する理解を深め、共有して他の地域環境保全活動に資することが期待されます。また、地域に専門家や市民団体の連携を形成することも重要な側面です。

 これまで、公共事業における環境アセスメントでは、事前の情報公開が不足し、市民参加のコーディネートが不十分であるなどが課題になっていました。市民風車の建設のような、市民主導の公益事業においてこそ、自然や地域社会との共生に向けた、参加のプロセスを試み、広めていく機会と意義があると言えます。

今後の取り組み

 以上のような背景から、当部会では、風力発電所建設計画における、市民参加型、市民の主導による環境アセスメントを提案し、試みる活動を行ないます。地域の自然環境に対する知見を共有する工夫として自然観察会、データベースづくりなど市民参加のプロセスを改善するアイデアの実現に取り組みます。

 当面は、鳥取県賀露地区における風車建設計画の検討と併せて環境アセスメントに取り組んでいきます。また、他の地域や計画でも応用できるように知見・技術を蓄積し、共有できるよことを目指していきます。


by 自然エネルギー市民の会| trackbacks (0)