太陽光発電、雪の屋根に多数設置されているドイツ、太陽が降り注ぐ日本の屋根に少ないのはなぜだ?

温暖化防止のスライド学習
大阪城南女子短期大学ミュージカルとセットで参加
    
 2008年12月23日(火)、東住吉区生涯学習推進区民会議・大阪城南女子短期大学主催の「冬休み企画ミュージカルがやってくる~歌とダンスと映像で環境のことを考えてみよう ~」が開催(来場者約150名)されましたが、当会は大阪城南女子短期大学から参加の呼び掛けを受け、温暖化防止のスライド学習「ペンギンくんもシロクマくんも泣いている~どうなる?どうする?わたしたちの地球~」で参加しました。

 当会は市民共同発電所・ポッポおひさま発電所をポッポ第2保育園に設置したのを契機に保育園児向けの環境劇を演じようとシロクマ君、ペンギン君の着ぐるみを作って試みておりましたが、さらに発展させるべく短大に相談を持ちかけていたことが今回の参加につながりました。

総員集合s 短大のミュージカルの公演は今年で9回目になりますが、最近は2年に一度環境問題を訴えるミュージカルに取り組んでおられ、今年もその3作目として「大和川の水質改善を訴える」をテーマに計画されました。 そして、当会も自然エネルギー普及を目指していることから「ミュージカルと環境劇をセットにして、楽しみながら環境問題を再認識してもらったら」と短大から提案がありました。
 しかし、名(迷)優揃いの当会ですが、行事当日はポッポ第2保育園で恒例の餅つき大会があり、そちらへも会員が参加するため、当会単独では役者が揃わず短大の提案にお応えするのが困難であることを短大の油井先生に説明しましたところ、「この内容なら、着ぐるみのシロクマ君、ペンギン君、ナレーションは学生に応援させますよ」との温かいお言葉をいただきお受けすることにしました。

 なお、大阪城南女子短期大学と当会のご縁は、以前から市民共同発電所の設置を検討されていた鳥取県の賀露おやじの会と短大との交流があり、そのおやじの会と同じく市民共同発電所の設置を目指していた当会とのつながりが出来たことによります。

空腹を訴えるシロクマ君、ペンギン君の熱演にざわめく会場

~温暖化防止の学習に大きな力~

シロクマS スライド学習の冒頭で、講師の澤井会員の「北極海の氷や南極の棚氷が温暖化の影響を受けて減少している」との説明に合わせて、着ぐるみのシロクマ君やペンギン君(この春短大を卒業し、在学中はミュージカル隊に所属し、現在は保育園勤務の方が演じてくれました)が登場「氷が溶けて狩が出来ない、お腹がすいて仲間が減っている、どうしてこんな目にあわないといけないの」と訴えました。お二人は当日の12時に講師からスライドの説明を受け、舞台合わせをしただけなのに、その真に迫った演技が実に見事で、一瞬会場はざわめきました。その様子をカメラに収められず、ご披露出来なくて申し訳ありません。
 なお、当会で作成し、短大に事前に見てもらったシロクマ君とペンギン君の着ぐるみは上半身だけでしたが、当日は、白と黒のズボンにペンギンの水掻きまで準備してくれていたことにはびっくりしました。(最初の写真をご参照下さい)

再生可能エネルギー、伸びるドイツ、伸びない日本、その原因は?
 
 最高の雰囲気でスタートできましたのをうけて、ベテランの講師が地球温暖化の現状や予想される将来の地球の姿を説明、その防止のためには我々としては何が出来るか、何を為すべきかを説明して「自然エネルギーの普及と省エネ」を訴えました。
 定番のストーリーに加えて、今回ポーランドで開催されたCOP14への参加の報告を交え、また、道中、ドイツで見た雪の積もった屋根であるのに太陽光発電がどの家にも設置されているスライドをしめして「日本では、さんさんと太陽が降り注いでいるのになぜ太陽光発電の設置が少ないのか?。ドイツでは太陽光発電での電力を、従来からの火力発電や原子力発電の電力よりも高い価格で電力会社に買い取らせる制度があるので、設置しても設置者が損をしないから」と説明。続いて日本の個人の家のスライドで「日本は個人の犠牲に支えられての設置です」、ポッポおひさま発電所のスライドで「マンション住まいであっても市民共同発電所の形で、誰でも太陽光発電所が設置出来ますよ」と力のこもった講演が続きました。
 最後に再度、シロクマ君とペンギン君が再登場して温暖化防止を訴えて、講演は無事終了しました。

弁論大会小 続いて、大和川の水質改善を訴えるミュージカル「大和川とミナミと流れに」が上演されましたが、ここでもシロクマ君とペンギン君が弁論大会の教室に飛び入りで登場し、一人が弁論を終わるごとに大きなジェスチャーで拍手をして会場の笑いを誘い、最後の出演者全員のご挨拶が終わった後で出演者全員に促されて挨拶に再登場して大きな拍手をもらいました。
 これらは、当日、急に出演が決まったようですが、実に柔軟な発想には感心しましたが、それに見事に応えてくれたシロクマ君、ペンギン君の演技力にも敬意を表します、ありがとうございました。

関心を集めたシロクマの紙帽子

お見送りs 全てのプログラム終了後、ミュージカルの出演者は当会の北川会員が設計したシロクマの紙帽子を被って、シロクマ君とペンギン君と一緒にお客様をお見送りし、もったいないシールをプレゼントしました。シールs

 このシロクマの紙帽子をリハーサル前の会場に持ち込んで短大生に披露しましたところ「かわいい」と大きな歓声が起こりなかなかの好評で、早速、伴奏を担当された先生がリハーサル中被ってくれました。

 この紙帽子は子供向けのものが既にありましたが、当会の北川、澤井両会員がCOP14に出席して温暖化防止を訴えるために大人用のサイズに設計し直したもので、その型紙には「Let’s write some messages on the cap」と書かれています。
 この紙帽子は簡単に作れますので、型紙を多くの方にご購入いただける方法を考えたいと思っており、その人々が自分で作っていろいろなメッセージを書き込んで被ってくれて、温暖化防止への具体的な活動を起こしてくれることを願い会場を後にしました。

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